エコ洗いってなに？ | 木の実（ソープナッツ・ムクロジ）の洗剤　エコ洗い

『エコ洗い』は、英名でソープナッツsoapnut（石けんの実）という木の実の皮を乾燥させ粉にしただけのもの。
この薄茶色の粉が、洗濯や食器洗いなどのエコ洗剤として使えるのです。

写真左がソープナッツの実を乾燥させたもの。写真右がその実を粉にしたもの。

【ソープナッツ】はインド・ネパールなどに広く自生する木
ソープナッツツリー（石けんの実のなる木）の実です。
インドでは『リタ』、日本では『ムクロジ』と呼ばれています。
木の高さは10～15ｍほどで、実は直径2～3cmほどになります。

果実には多くのサポニンが含まれていますが、このサポニンが生き物にとっては毒にもなり、
鳥や虫から食べられないようにしているそうです。

そのため、ソープナッツには農薬なども一切必要なくオーガニックであり、
肥料なども必要ないため、完全なる自然栽培ということになります。

木の実は、最初黄緑色ですが11月頃の収穫の後乾燥させると以下のように茶色くなります。

この実を割ると、中に黒い硬い種があります。

この実を粉砕機で粉にしたものが『エコ洗い』となります。

ソープナッツには、天然の界面活性剤であるサポニンが多量に含まれており、
上質なソープナッツであれば、お水やお湯の中に実をそのまま入れてかき混ぜると
写真のように簡単に泡が立ちます。

ソープナッツはインドやネパールでは、昔から石けんとして洗濯などに使われており、
アーユルヴェーダ（インド伝承医学）では、薬草（ハーブ）として重要な役割をはたしてきました。

又、金を洗う時にもソープナッツは洗剤として使われており、
貴金属をソープナッツで磨くとピカピカになるのです。

右がエコ洗いでシルバーのピアスを磨いたものです。

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日本でも【ムクロジ】として知られ、日本でもインド同様石けんとして古来より使用されていました。

【ムクロジ】は和名を延命皮（えんめいひ）と言い、漢方薬として強壮・止血・消炎などの薬効があるそうです。
ムクロジは漢字で〔無患子〕と書きます。
読んで字のごとく、子どもが患わない（＝病気をしない）という意味です。

ムクロジの種は黒くとても硬いのですが、日本ではその種を羽子板の羽根の玉や数珠にも使っています。

仏教で使う数珠は、現在様々な原料で作られていますが、
元々は釈迦が

『もし、煩悩・業苦を滅し去ろうと欲するなら、ムクロジの実、百八個を貫き通して輪を作り、
それを常に持って行住坐臥に渡って一心に佛法僧三宝の名を唱えてムクロジの実を一つ繰り、
また唱えて実を一つ繰るということを繰り返しなさい。
そのようにするならば、煩悩・業苦が消滅し功徳が得られるであろう』

と説かれたそうで、
ムクロジの数珠が本道というわけですね。
そのために、現在でも日本では寺院などにムクロジが植えられていることが多いようです。

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ソープナッツと言っても、実は2種類あります。

一つ目は、sapindus trifoliatus（small soapnut 小さいソープナッツ）と言い、
主に南インド産のソープナッツ。

二つ目は、sapindus mukurossi（ big soapnut 大きいソープナッツ）と言い、
主に北インドやネパール産のソープナッツ。

日本に自生するムクロジは、二番目のもので、こちらのムクロジ種のほうが品質は良いと言われています。
もちろん、【エコ洗い】は北インドの高品質のムクロジ種を使用しています。

両方ともに、sapindusと付いていますがこれは〔sapo＝石けん〕と〔indicus＝インドの〕が語源ですので、
まさにインドの石けんというわけです。

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ソープナッツは、欧米でも究極のエコ洗剤として、
オーガニックショップ・ナチュラルショップなどでは販売されており、
人気が高いのですが、日本ではまだまだ認知度は低いです。

欧米では、ソープナッツというと実から種を取った状態のものを販売しており、
それをコットンの袋などに入れて、洗濯などに使うことがほとんどです。

日本ではそのような使い方で販売をしてもなかなか使いにくいということで、
エコ洗いはソープナッツを細かなパウダー状にした状態で販売をしています。
とは言え、パウダー状のものでは経済的とは言えません。
ですので、エコ洗いはパウダー状のものと、ナッツのものと両方あります。

エコ洗い製品についてはコチラ

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